ゲーム理論とは、お互いに影響を与え合う複数の主体の間で生じる戦略的な相互関係である。
身近な者ではカードゲーム、チェスなどが挙げられる。
上記の様なものは比較的単純であるので迷うことはないだろう。
そこで、今回は3人の間での生き残るためにする最善の選択を例にする。
ある草原に、A氏、B氏、C氏の3人がそれぞれ銃を1つ持っている。
- A氏は3回に1回の割合で狙った的に当てることができる。
- B氏は3回に2回の割合で狙った的に当てることができる。
- C氏は百発百中で狙った敵は必ず当てることができる。
公平性を配慮し、A氏がまず初めに撃ち、次に(生きていれば)B氏が、そして(生きていれば)C氏。という順番で勝負することになった。
どうすればA氏は死なずに相手を倒すことができるだろうか?
まず、A氏の選択を吟味してみる。
A氏はB氏を狙うという手がある。もしそれに成功したならば次に引き金を引くのはC氏である。残されたのはA氏だから百発百中のC氏が撃ちA氏は死ぬことになる。(図1)
図1 |
これよりもマシな方法はC氏を狙うことである。
もし成功したならばB氏がA氏を狙うがB氏は3回に2回の割合で当たるだけだから外れてA氏がB氏に撃ち成功。という可能性もある。あくまでも“可能性”だが。(図2)
図2 |
こうして見ると、A氏がとるべき行動は後者になりそうだ。しかし3つ目の更にいい方法があるのだ。
それはA氏が空に向かって撃つ。という方法だ。
順番が回ってきたB氏はC氏を狙うだろう。なぜならC氏もB氏を狙うからだ。
C氏は当たる割合の高いB氏に狙われる訳だから、当然B氏を倒して置かなければいけない。
まとめると
- C氏はA氏よりも当たる割合の高いB氏を狙う。
- B氏は百発百中のC氏に狙われる訳だから当然C氏を狙う。
ということになる。
よって、B氏がC氏を倒すかC氏がB氏を倒すことによって、どちらかが死に何方かが生き残る。
そして、三人でやる決闘の最初の一発を撃つのではなく、二人による決闘の最初の一発を撃つことになるのである。
興味深いですね。
返信削除長すぎてウザいですね
返信削除by今日草刈りでカマを振ったら付けていた新聞紙がぶっ飛んだ人